お墓の選び方

墓石に声をかけながら澄み渡った空を見上げるゆみこの好きな花で作った物価が空に生えている何十年も連れ添っておきながら
妻の送り香椎やさしさに間抜けなタイミングで気付いたものだ由美子は今泣いているだろうかいやきっと泣いてはいない由美子が
涙を流すのはいつも人の為だった自分のために泣かない人それがゆみこだった私が由美子の元に行った時由美子は泣くのだろうか
泣いている姿も笑っている姿もどちらも想像できる気がした今度からは雨の日でも晴れの日でも構わずに来るからな私はそう言いたいことだけ言ってから墓の前で手を合わせた白衣の狼男私は医者である外科医である私は今日も手術を行っている目の前に横たわっている人間を見ているとついよだれが出てきてしまいます口の中が取れたこのよだれは生理現象のようなものだ私の狼男としての側面がそうさせるのだろう